10年にわたる4時間透析を経て巡り合った
8時間透析という新たな方法
わたしが、このかもめ・みなとみらいクリニックに転院したのは平成20年10月のことです。それまで約10年間、わたしは別の施設で週に3回、4時間透析を受けていました。
転院のきっかけを与えてくれたのは、同じく透析を受けている家族を持った友人。より体に負担の少ない長時間透析というものがあると教えてくれました。それから友人の勧めで、クリニック開設前の説明会に参加し、転院を決断。その決断を後押ししたのは、説明会のときの「透析をする時間が長いほうが、血液が綺麗になる」という言葉でした。それ以来、このクリニックに週3回通って、8時間透析を受けています。
透析後に寄り道ができるほど体調が安定
4時間透析を受けていた頃は、しばしば透析後に、耳がふさがれたように音が聞き取りづらくなったり、帰宅した後に寝込んだりしていました。そのため、透析を受けた日は具合が悪くて料理をすることができず、家族に「夕飯は各自確保」と当然のように伝えていました。
しかし、8時間透析に変えてからは、そういうことに悩まされることはなくなりました。透析を受けてから自宅に帰るまでに、クリニックの近くにあるお店に寄り道をしてコーヒーを飲んだり、用事があればそのまま出かけたりもしています。あまりに元気に過ごしているせいで、わたしが透析していることを家族が忘れるくらいです。いま何かの用事で夕飯を家族に頼むとしたら、「よろしくお願いします」と低姿勢になってしまいますね。
一生飲み続けると思っていた
血圧の薬からの解放
透析後の体調以外にも変化はありました。以前は、透析をしない日の朝と晩には欠かさず、血圧を下げる降圧薬を飲んでいましたが、今は冬の寒い時期に長時間外出するときだけ。寒い日はどうしても血圧が高くなって頭痛がすることがあるので降圧薬を飲みますが、それ以外はほとんど飲む必要がなくなりました。血圧の薬は一生ずっと飲み続けなければいけないものだと覚悟していたので、これは想定外の嬉しい効果でした。
患者を思いやる先生たちが作り出す
アットホームな環境
常に患者のことを第一に考えてくださっている理事長の金田先生に出会えたことも大きかったです。思ったことは何でも相談できますし、看護師さんやほかのスタッフさんにもついついプライベートなことまで話してしまって。かもめ・みなとみらいクリニックは、いつもアットホームな雰囲気に包まれています。
また、このクリニックには同じ病を抱える患者さんが集う患者会があります。この患者会をスタッフの皆さんがとても大切にしてくれていて、患者会主催のバス旅行などにも看護師さんがきちんと同行してくれるので、安心して参加できます。患者会は、患者同士が励ましあい、情報交換をし、治療に前向きに取り組むためのもの。金田先生の講演や、技士の方を招いての勉強会を開催することもありますし、透析に関する数値の見方を学ぶ講座をお願いしたこともあります。常に患者のことを考えてくれているクリニックだからできることだと思います。