透析室の看護師として穿刺や血液を戻す行為のほか、問診や血圧測定で透析患者の健康状態を確認するのが仕事です。短時間透析の施設からかもめクリニックに転職し、透析患者の方の元気さの違いを目の当たりに。患者会の催しにも参加して一緒に食事をしながら交流を深めています。
みなとみらいに来る前、「かもめ・日立クリニック」に勤めた時に、透析患者の方たちがベッドの上で座っておしゃべりしながら和気あいあいとお菓子を食べているのを見た時は目を疑いました。
長時間透析の方たちはこんなに元気でいられるのだと。透析不足だと肌の色が悪くなりがちですが、長時間透析で充分な透析をすれば顔色も良くなっていきます。さらに自由食を取り入れることによって、健康的な状態になっていくんです。
短時間透析を受けている患者さまの中には、急激に血圧が下がり具合が悪くなったり、透析が終わっても身体がだるくて暫く休まないと帰れない方が多くいらっしゃいました。長時間透析の患者さまは、終わってすぐに立ち上がり元気に帰宅されます。
帰ってからも庭の手入れや家事、仕事、さらに旅行など、これまでよりできることが増えているようです。
かもめ・みなとみらいクリニックの透析ルームは、ウッドテイストのホテルのような半個室になっています。プライバシーに配慮された空間で、周りの視線を気にせずくつろげると思います。夜間透析の方も落ち着いて眠りやすい環境です。また、施設内にはウォーターサーバーや製氷機が設置されていて自由にご利用いただけます。飲食物の制限がないのは8時間透析だからこそのメリットです。
当クリニックの治療方法は長時間透析と“自由食”なので、今まで厳しい食事制限を経験してきた
透析患者の方たちから「どこまで食べてよいの?」と尋ねられることがあります。そんな透析患者の方たちに金田理事長が「しっかり食べているか」と聞いて回っています。食事制限によって栄養不足気味だった方たちが、服のサイズが変わったと気にされるくらいによく食べ、筋肉がついて骨も太くなり、体力をつけて仕事や趣味など様々な活動ができる元気と明るさを取り戻されます。その成果は全国、県の患者会といった場でも徐々に知られてきています。また、別の医療機関で働く医師の方たちも当クリニックに透析を受けに通っています。「4時間透析では疲労しやすくとてもしんどいからもっと楽な透析にしたい」とか、「もっと元気な自分でいたい」と思う方がかもめクリニックへ来ています。